Eiko Ujitani

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オンライン・ワークショップ(110分) サービス・ラーニングのためのアクティビティ more

Sun, Nov 28, 14:30-16:20 Asia/Tokyo

新型コロナウィルスの感染拡大という未曾有の事態の中、初等・中等・高等教育全体において、「つながる力と共感力」が必要とされており、社会活動への参画の重要度が増しています。サービス・ラーニングとは現場での体験活動を伴う経験学習の一つです。国内外の地域社会の人々とのコラボレーション(協働)を通して、学生が批判的思考力やリーダーシップ、市民性を養うことを目的としており、国際教育や異文化間教育、語学教育でも実践されている教育方法です。本ワークショップをとおして、多文化状況におけるリーダーシップとコラボレーションを実践するためのヒントを紹介します。 本発表は、サービス・ラーニングの理論とアクティビティについて、私たちチームが3月に刊行した『サービス・ラーニングのためのアクティビティ』を使い、3部構成のワークシップ形式で行います。 第一部ではサービス・ラーニングの特徴を説明し、効果的な実践を行うための「省察」と「互恵性」の重要性について解説します。「省察」は異文化コミュニケーションの分野のみならず「サービス・ラーニング」の学びを深める上でも欠かせない要素です。また、「互恵性」は学生の学びと地域貢献の両面において質の高いサービス・ラーニングを行うのに重要で、各ステークホルダーが主体的に活動に関与し、関係性を築くことが求められます。 第二部では理論を実践に結び付ける際に役に立つアクティビティを目的別に紹介します。まず「強い関係性をつくる」では相手に合わせるという体験を通して、色々な立場で協働する際の心構えについて考えてもらいます。次の「社会の課題を理解する」ではサービスの受け手に対して無意識に抱いている偏見について気づいてもらうためのアクティビティを紹介します。最後に「違う視点から物事を捉える」から視点の転換によって自分自身や地域社会の強みに気付くという体験をします。 第三部では参加者の皆さんとアクティビティの体験を通し感じたこと学んだことを共有し、「異文化コミュニケーション」の授業における効果的な実践方法についても話し合います。皆さんの積極的な参加を期待しています。

Eiko Ujitani 籔田由己子 黒沼敦子 山下美樹