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オンライン・プレゼンテーション(研究発表 30分)

学生リーダーのリーダーシップスタイルに関する研究-オンラインでの国際協働学習を通して-

Sat, Nov 27, 11:50-12:20 Asia/Tokyo Room B (Saturday)

 本研究は、ある大学の学生グループにおいて、代表を務める学生が、リーダーシップについてどのように考え、グループをリードするのか、そのリーダーシップスタイルについて明らかにするものである。  多様化する生き方へと、私たちを取り巻く環境は急速に変化している。これからの社会を担う学生は、このような状況下でも、他者へ能動的に働きかけ、自己の能力を理解し、その力を発揮できるリーダーシップ能力を身につける必要があるだろう。また、経済産業省が提唱する社会人基礎力の中には、自己の能力の発揮に、自己認識とリフレクションを行うことが追加され、自己を省みることの重要性が示されている。  岡田(2020)は、社会教育団体にてキャンプリーダーを行う学生リーダーのリーダーシップ意識と能力に関する研究を行った。その結果、リーダーシップ能力を発揮している学生は、リーダーとしての社会的アイデンティティが強く、その背景にはシェイムの払拭が影響していることが明らかになった。さらに、自分と他者との違いを理解する能力が高いことも示唆され、どのようにリーダーシップを取るかについて、自己内省を繰り返しながら、自らのコミュニケーション行動を調整していく様子が見られた。  しかし、1つの団体グループでの調査結果だけでは一般化することはできず、様々な学生グループでの調査が必要であった。  今回の研究では、ある大学で結成された国際協働学習グループを対象に調査を行った。グループのリーダーを務める学生1名に半構造化インタビューを行い、学生グループのオンラインミーティングの様子も分析に加えた。この国際協働学習は、新規の企画であり、参加者同士の関係構築もゼロからのスタートであった。最初にグループリーダーを決定後、自主的な活動が始まった。発表では、グループのリーダーになった学生が、①リーダーシップについてどのように考えているのか、②どのようなリーダーシップスタイルをとるのか、について自己内省との関係に着目しながら、調査結果について報告する。

引用文献 岡田麻唯 (2020). グループ活動における学生リーダーのリーダーシップ意識と能力に関する研究 青山学院大学修士論文