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オンライン・プレゼンテーション(実践報告 30分)

対面授業かオンライン授業か:コミュニケーション関連の授業履修者にとっての効果的な授業とは

Sat, Nov 27, 15:20-15:50 Asia/Tokyo Room C (Saturday)

 文科省「令和3年度前期の大学等における授業の実施方針に関する調査結果」によると、令和3年3月の時点では全体の97%(1064校中1036校)が前期授業の半分以上を対面授業で実施するとしていた。その後、4月25日からの緊急事態宣言以降は方針を変えた大学もあると考えられるが、基本的には文部科学省及び大学側は対面授業を重視していると考えられる。  しかし学生の視点からみるとどのような授業形態が望ましく、それがどのような教育方法と関連しているのかを調べるために、コミュニケーション関連の授業を履修している学生340名に対してアンケート調査を行った。  その結果は、①アクティブラーニングを伴うオンライン授業であれば、通常の対面授業と同様に効果的であると評価する学生が6割を超えていた。グループワークなどの協働作業による学習活動が好評価に繋がっているようだ。②全員がオンラインで参加する授業とハイブリッド授業を比べると、学生はハイブリッド授業よりも全員がオンラインで参加する授業の方が学びやすいと答えている。全員が同じ条件で参加している方がグループワークがしやすかったとのことである。③オンライン授業は一般的には孤独であるとか友達ができないと言われているが、グループ活動のあるアクティブラーニング型の授業であれば、クラスの学生数に関係なく半数以上の学生がオンライン授業でも実際に会ったり連絡を取り合って話せる友人ができたと答えている。その他の学生も知り合い以上の人間関係が形成できたと回答している。④オンライン授業での技術的操作に関わる問題ではWiFi環境の不安定さが一番の問題として挙げられている。⑤学生が学習効果があると報告している授業形態については、オンライン、対面とは関係なく、様々な活動のある授業が支持されている。  以上のような結果から、学生が好ましいと考える学習環境は授業形態がオンラインか対面かということではなく、アクティブラーニングによって様々な学習活動が行われ、学生同士の双方向性のコミュニケーションが活発に行われる授業であることが分かった。  この調査を基にオンライン授業におけるアクティブラーニングの授業活動に関する報告を行う。